レイトレーシングにおけるカメラ4
引き続き、カメラについて調査。
Focal Blur
ぼけ(焦点深度)を再現する機能。リファレンスにはaperture keywordの後に記載するとある。焦点深度に深く関係するのはaperture(絞り)なので、「絞り」というキーワードがあってしかるべきではある。
絞りを開くと焦点深度は浅く(つまりボケが強くなる)、絞りを閉じていくと焦点深度が深く(つまりボケが少なくなる)なる。絞りの開き度合を表す数字としてf値がある。f値は、焦点距離を、絞りの開口のうち有効な部分の長さ(有効口径)で割ったもので、f値が小さいほど絞りが開いているのでボケやすい事になる。
ただ、リファレンスの注意書きどおり、apertureの値とf値は何の関係もない。apertureは、焦点の合う範囲を数値的に指定するだけ。数字を小さくすると焦点深度が深くなるとのことなので、f値とは真逆である。
blur_samplesは、数値が多いほど、滑らかなボケになるという記述がある。ある点にあたった光線が、焦点からのズレ分だけボケさせないといけないので、このサンプル数分だけ、ボケた結果できる「もやもや」を、描写しているということなのかな。
focal_pointは、焦点の合うポイントのことなので、そのまま。
箱をちょっとずつ前後にずらして配置したものをfocal blurで描画した。緑色の箱の天面にフォーカスを合わせている。
![]() |
| aperture 3 blur_samples 100 focal_point <0,0,2> |
ここまでのところで分かってきたのは、POV-Rayでは、カメラの挙動を疑似的にシミュレーションしているということである。歪曲収差は、メッシュ形状へのマッピング、焦点深度は、アンチエイリアス(図のように角部分をぼかしてギザギザをなくす手法)を応用しているように見える。

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